SHAREitは今もスマホ間でファイルを素早く送れますが、多くの人が覚えているアプリは、いま配布されているものとは違います。最近の版は本来の転送機能の上に動画プレーヤー、音楽ポータル、アプリ内ゲーム、トレンドのコンテンツカードを積み重ね、画面の合間に全画面広告を挟みます。さらに情報技術法第69A条に基づくインドでの長期の利用制限と、所有構造をめぐるプライバシー上の論点を足すと、より小さく広告の少ないファイル共有アプリに移る理由はかなり強くなります。以下の7つはスマホ同士の転送、機種変更、そしてデータの移動だけをしたい人向けのオープンソース候補をまとめたものです。
ユーザーがSHAREitをやめる理由
- アプリ画面の合間に全画面広告が入り、転送が成功した直後にも表示されます。無料枠の広告量は直接競合より重いです。
- アプリはコンテンツポータルへ広がり、トレンド動画・ミニゲーム・ショッピング告知の通知が増えます。
- SHAREitは2020年6月、国家安全保障を理由に情報技術法第69A条によりインドで禁止されました。インドのユーザーは in.aptoide.com など地域のストアから入れる必要があります。
- プライバシーのレビューでは、ファイル転送に必要な範囲を超えた広い権限や第三者へのデータ共有が繰り返し指摘されています。
- 端末複製や移行機能は宣伝されている一方、プロモーション面の下に埋もれています。
- インストールサイズは100MBを超え、単機能の転送ツールに必要な更新より多く引き寄せます。
これらが当てはまるなら、次の7つのSHAREit代替は入れる価値があります。
どのアプリを選ぶか
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Xender:最も近い直接の置き換えが欲しい場合。近いWi‑Fi Direct速度とグループ転送に対応します。
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Send Anywhere:ネットワークや端末をまたいで転送する場合。スマホとPC、スマホとiOSも含め、6桁キーの仕組みがシンプルです。
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Files by Google:広告のないすっきりしたファイルマネージャーが欲しい場合。オフラインのスマホ間転送にNearby Shareを使います。
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Samsung Smart Switch:Galaxyへの機種変更が本題の場合。iPhoneからの移行も含みます。
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Zapya:SHAREitで複数台への一斉グループ転送を使っている場合。クロスプラットフォームに対応します。
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LocalSend:プライバシーとオープンソースを重視し、アカウント・広告・テレメトリのないツールが欲しい場合。
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KDE Connect:単純なファイル転送を超えて、スマホとLinux/デスクトップの連携が必要な場合。
利用が禁止されていない国でコアの転送機能だけ使い、広告負荷を受け入れられるならSHAREitのままでも構いません。 ピアツーピアのWi‑Fi速度は依然として高いです。
1. Xender — いちばん近い直接の代替
Xenderは市場でSHAREitに最も近い代替です。同じWi‑Fi Directホットスポット方式、同じワンタップ接続、同時に複数台へのグループ転送に対応します。2020年以前のSHAREitの動きを好んだ人には、現行のSHAREitよりXenderの流れの方が近く感じられます。
写真・動画・音楽・文書・アプリ・APKをサイズ制限なく扱えます。連絡先・写真・アプリを端末間で移す端末複製も内蔵され、iPhoneにも対応します。ブラウザ経由のWeb側転送でスマホからPCへの用途もカバーします。
トレードオフは、Xenderもコンテンツ面へ寄っていることです。トレンド動画、WhatsAppステータスの取得、内蔵ブラウザは「転送だけ」という用途には余分な重さになります。
利点:
- Wi‑Fi Directの速度はSHAREitに匹敵
- 同時に最大4台へのグループ転送
- 連絡先・写真・アプリ向けの端末複製
- iOSを含むクロスプラットフォーム
欠点:
- コンテンツポータル寄りになっている
- 無料枠の広告は中程度
- Wi‑Fi Directに位置情報の許可が必要
料金: 広告付きで無料。転送機能のフル利用に有料プランは不要です。
2. Send Anywhere — ネットワークをまたぐ転送に強い
Send Anywhereは6桁キー方式で、ネットワーク・端末・プラットフォームをまたぎます。送信側でファイルを選びキーを取得し、受信側で入力します。可能ならピアツーピア、難しければ暗号化リレーへ切り替わるため、両方のスマホが同じWi‑Fiにいないときも信頼しやすい選択になります。
クロスプラットフォーム対応は強く、Android・iOS・Windows・macOS・Linuxとブラウザ版でほとんどの組み合わせをカバーします。種類やサイズを問わずファイルを送れ、無料枠に1ファイルあたりの上限はありません。
無料枠は広告があり、転送リンクの保持は24時間に制限されます。有料枠はリンク保持の延長、より大きなグループ共有、広告なし表示を追加します。
利点:
- 6桁キーがネットワークをまたいで使える
- ピアが失敗したときの暗号化リレー
- デスクトップブラウザを含むクロスプラットフォーム
- 無料枠で1ファイルサイズ上限なし
欠点:
- 無料枠の転送リンクは24時間で失効
- 無料枠に広告あり
- リレーはピアより遅い
料金: 制限と広告付きで無料。Plus/Proでリンク保持の延長と広告削除があります。
3. Files by Google — すっきり広告なし
Files by Googleは、組み込み転送付きの無料ファイルマネージャーのなかで最もすっきりした選択です。多くのAndroidユーザーが見落としがちです。Nearby Shareでインターネットなしにスマホ間転送ができ、ストレージ整理画面でゴミ・重複・未使用アプリを見つけます。アプリ内に広告はなく、コンテンツポータルも通知の乱発もありません。
Smart Storageは容量が逼迫するとバックアップ済み写真を自動で外します。暗号化されたSafe Folderは選んだファイルをPINの後ろに隠します。全体としてGoogleがAndroid向けに出すツールのなかでも洗練度が高く、30MB未満です。
注意点はAndroid専用で、Nearby ShareはGoogleプラットフォーム同士が最も相性が良いことです。iPhone側の転送には別ツールが必要です。
利点:
- すっきりしたUI、無料、広告なし
- オフラインのスマホ間転送にNearby Share
- Smart Storageの整理と重複検出
- PIN保護のSafe Folder内蔵
欠点:
- Androidのみ。iOSやデスクトップクライアントなし
- Google以外の端末ではNearby Shareが弱い
- 複数台同時のグループ転送はない
料金: 広告も有料プランもない無料です。
4. Samsung Smart Switch — Galaxyへの移行向け
Samsung Smart SwitchはGalaxyへデータを移す公式ツールで、SHAREitが宣伝しつつ弱い「端末丸ごと移行」で力を発揮します。別のAndroid・iPhone・バックアップファイルから、連絡先・メッセージ・写真・動画・アプリ・設定、さらにGoogleアカウントのデータまで引き出せます。転送はWi‑Fi Direct・USBケーブル・バックアップファイルのいずれかで、送信元の対応に合わせます。
クロスプラットフォームはiOSも含み、資格情報を渡せばiCloud上のデータも対象です。最近のGalaxyにはプリインストールされ、インストール手順が省けます。
トレードオフは範囲です。Smart Switchは移行用で、日常的なファイル送受信アプリではありません。友人に写真を3枚送る用途には向きません。
利点:
- 設定やメッセージを含む端末全体の移行
- iPhone送信元からiCloudデータを取得
- USBケーブルが最速ルート
- 広告なしで無料
欠点:
- 移行専用で、気軽なファイル転送ではない
- Samsung同士の移行で結果が最も安定
- iOS起点の移行はiCloud設定に依存
料金: 広告なしで無料。Galaxy端末にプリインストールされています。
5. Zapya — 多人数へのグループ転送向け
ZapyaはLANパーティや教室でSHAREitを人気にしたグループ転送に振っています。同時に最大5台がZapyaグループに参加でき、ファイルは1対1ではなく全員へ同時に配信されます。転送速度はSHAREitに近いWi‑Fi Directで、この分野のグループ共有UIは特に整っています。
クロスプラットフォームの幅は多くの代替より広く、Android・iOS・Windows・macOSとWebクライアントがあります。移行時は端末複製で連絡先とメディアを移します。
SHAREit同様、Zapyaの無料枠には広告があり、アプリはトレンドコンテンツへ広がっています。中核の転送はまだ安定していますが、ホームは「転送だけ」の用途には情報が多めです。
利点:
- 1セッションで5台のグループ転送
- デスクトップとiOSを含むクロスプラットフォーム
- Wi‑Fi Directの速度はSHAREitに近い
- 移行向けの端末複製
欠点:
- 無料枠に広告
- ホームがコンテンツ面を押し出す
- グループは全員が同じWi‑Fiにいる必要がある
料金: 広告付きで無料。VIPは広告を外し、転送の優先度を上げます。
6. LocalSend — プライバシー重視のオープンソース
LocalSendはアカウント・広告・テレメトリをゼロにしたい人向けのオープンソース選択です。同じネットワーク上の別のLocalSend端末をmDNSで見つけ、短い確認コード付きHTTPSでファイルを送り、転送が終われば切断します。2台のあいだにクラウドサーバーは入りません。
クロスプラットフォームは強みで、Android・iOS・Windows・macOS・Linux用のネイティブクライアントがあります。プロトコルは公開され文書化されているため、転送の仕組みを検証できます。
トレードオフは機能の幅です。LocalSendはファイル転送のみで、端末複製や多数台へのグループ、クラウドのフォールバックはありません。
利点:
- アカウントや広告のないオープンソース
- 主要プラットフォームすべてにネイティブクライアント
- 確認コード付きHTTPS転送
- 中継のクラウドサーバーなし
欠点:
- ファイル転送のみで移行機能なし
- 両方にLocalSendが必要
- 発見には共通のローカルネットワークが必要
料金: 無料で完全オープンソースです。
7. KDE Connect — スマホとLinuxの連携向け
KDE Connectは、スマホとデスクトップをつなぎたいLinux上級者向けの答えです。ファイル転送は多機能のひとつで、クリップボード同期、リモートキーボード、プレゼン操作、ブラウザリンク共有、デスクトップからのSMS返信、通知のミラーリングが1本の接続で動きます。KDE Plasma・GNOME・Windowsでは、スマホをデスクトップの作業空間へ広げます。
暗号化された接続はローカルネットワーク上を走り、ファイルは2台のあいだに留まります。アカウントも広告もテレメトリもありません。オープンソースで、F-Droid経由でも入手できます。
トレードオフは、強みが向こう側にデスクトップがある前提だということです。スマホ同士の転送もできますが、磨きがかかっているのはデスクトップ連携です。
利点:
- ファイル転送を超えたデスクトップ連携
- 暗号化されたローカルネットワーク接続
- オープンソース、無料、テレメトリなし
- F-Droidで入手可能
欠点:
- スマホ同士が主用途ではない
- Linux向けの設定は初心者には難しく感じることがある
- 初回のペアリングにはデスクトップクライアントの起動が必要
料金: 無料で完全オープンソースです。