Spotifyをやめる理由
- 料金が上がっている。2026年初頭、個人プランは月12.99米ドル、ファミリーは21.99米ドル。ファミリーは3年前より37%高い。
- ロスレス枠がない。TidalからApple Musicまで、有料の基本プランにロスレスやハイレゾが入るサービスが増えている。Spotify Premiumはいまだ320 kbps MP3が上限。
- 無料枠の制限。2025年9月のオンデマンド改善は助かったが、無料ユーザーは広告が入り、ダウンロードできず、1日の上限後はシャッフルに戻される。
- 発見がアルゴリズム任せになりがち。同じ層のアーティストばかり推され、本当に新しい曲に出会いにくいと感じる人も多い。
それでも気になるなら、検討したい Spotifyの代替10選 を以下にまとめた。
どのアプリを選ぶべきか
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YouTube Music:カタログの広さが最優先なら。ライブ音源、レア曲、他では公式スタジオ盤がないコンテンツなど。
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Apple Music:メイン端末がiPhoneやMacなら。エコシステム連携と、追加ハード費なしの 月10.99米ドル のHi-Res Losslessは、Appleユーザーには最も洗練された体験。
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Amazon Music Unlimited:すでにPrimeに入っているなら。会員向け 月11.99米ドル とUltra HDは、Amazonの中ではコスパが強い。
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SoundCloud:クリエイター色の強い巨大カタログが欲しいなら。インディ、リミックス、アップロード曲は大手ストリーミングにないことも。無料は広告付き。Go/Go+で広告なし・オフライン・より広いカタログ。
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Pandora:米国在住でラジオ的な聴き方が主で、フルオンデマンドより「曲との出会い」を重視するなら。月4.99米ドル のPandora Plusは、この一覧で広告なし音楽ストリーミングが最も安い。
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Deezer:従来型サービスで最大級のカタログ(約1億2000万曲)と、そこそこのHiFi、Flow系ラジオが欲しいなら。
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Tidal:ロスレスが重要で、ハイレゾのコスパを取りにいくなら。月10.99米ドル でSpotify Premiumを下回り、HiRes FLACも含まれる。
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Bandcamp:アーティストに直接支払い、DRMフリーで所有し、メインストリームの外を探したいなら。ながら聴き用の定額ストリーミングの代わりにはならない。
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Qobuz:買い切りもしつつストリーミングもし、ジャズ・クラシックなど音質が売りのジャンルが中心なら。Sublimeプランの購入割引でストアと配信が一体になる。
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Spotube:Spotifyのカタログを無料で、音源はYouTubeからでよく、ストア外のOSSアプリでもよいなら最後の有力候補。Spotify全カタログに無料で触れられる実質的な選択肢はこれだけ。
Spotifyに留まるのは、ポッドキャストと音楽を1アプリにまとめたい、デバイス間のSpotify Connectが欲しい、ロスレスにこだわらない、という用途。月12.99米ドル と最安プレミアムではなくなったが、サードパーティ連携とポッドキャスト体験の成熟度では依然トップクラス。
詳しく知りたい方は、各アプリの説明と下の 比較表 を参照してください。
1. YouTube Music — ミュージックビデオもよく見る人向け
YouTube Musicは、ライセンス曲に加えYouTubeの動画ライブラリ全体をインデックスするため、名目上は約3億曲とストリーミングの中で最大級のカタログになる。ライブ、珍しいブートレグ、ファン投稿のカバー、他プラットフォームにないレア音源も含まれる。
有料プランは2026年4月時点で月11.99米ドル(直近10.99米ドルから値上げ)。広告なし再生、スマホのバックグラウンド再生、オフライン保存、最大256 kbps AACまで。ロスレスはない。
推薦はGoogle製。テキストプロンプトに応じるAIラジオで改善している。無料枠は広告付きで画面をつけたままにする必要があり(バックグラウンドなし)、どの曲でも聴ける。
メリット:
- YouTube動画コンテンツを含む約3億曲のライブラリ
- ライブ、レア音源、非公式録音
- 無料枠も実用的(広告付き・オンデマンド)
- AIが作るラジオ局
デメリット:
- ロスレスなし(上限256 kbps AAC)
- 有料が2026年4月に月11.99米ドルへ値上げ
- アプリの品質は端末によってばらつく
- スマホのバックグラウンド再生は有料が必要
料金: 無料(広告付き)、Premium個人月11.99米ドル、ファミリー18.99米ドル、学生5.49米ドル
2. Apple Music — iPhoneユーザーと発見向け
Apple Musicの個人プランは月10.99米ドル。対応端末では追加料金なしで約1億曲すべてをロスレスALACで、24 bit/192 kHzのHi-Res Losslessまで聴ける。広告付きの無料枠はなく、サブスクがすべてをカバーする。
推薦エンジンは優秀で、アルゴリズムのミックス(New Music Mix、Favorites Mix)やBeats 1などのキュレーションラジオがある。Spatial Audio(Dolby Atmos)の曲はAppleがミックスし、カタログ全体に散らばっている。
制約はエコシステム。Androidアプリはあるが、体験はiPhoneとMacで明らかに滑らか。2023年登場のWindowsアプリはまだ脇役に感じる。
メリット:
- 基本料金に24 bit/192 kHzまでのHi-Res Losslessが含まれる
- 約1億曲、すべてロスレス
- Beats 1とキュレーションラジオで発見しやすい
- iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple TVと強く連携
デメリット:
- 無料枠がない
- AndroidとWindowsはAppleハードより体験が弱い
- ソーシャル共有機能がない
料金: 個人月10.99米ドル、ファミリー16.99米ドル、学生5.99米ドル
3. Amazon Music Unlimited — Prime会員向け
Amazon Music Unlimitedは単体で月12.99米ドル、Prime加入なら月11.99米ドル。カタログは約1億曲で、すべて追加料金なしでHD(16 bit/44.1 kHz)またはUltra HD(24 bit/192 kHz)。Dolby Atmosと360 Reality AudioのSpatial Audioも含む。
すでにPrimeを払っているなら、ロスレスへの手頃なルートのひとつ。AlexaやEchoとの連携は競合より密で、スマートホームではハンズフリーの音声操作が使いやすい。
推薦アルゴリズムは及第点だが、パーソナライズはApple MusicやSpotifyに劣る。UIは改善したが、Amazonの中ではまだサブ画面の印象。
メリット:
- 基本料金にUltra HD(24 bit/192 kHz)が含まれる
- Prime会員は割引
- Alexa・Echoとの連携が強い
- ポッドキャスト対応
デメリット:
- 個人プランが2026年3月に月12.99米ドルへ値上げ
- 発見・推薦は平均以下になりがち
- Amazonの外では魅力が下がる
料金: 個人12.99米ドル(Primeで11.99米ドル)、ファミリー19.99米ドル;Prime付きの制限付き無料枠(シャッフルのみ・広告あり)
4. SoundCloud — インディーとアンダーグラウンド向け
SoundCloudは4億曲超を扱うが、特徴はその多くがメジャーではなくインディーズのアーティストやプロデューサーから直接来ていること。DJミックス、アーティストの無料DL、未発表デモ、キャリア初期のバンドなど、Spotifyにはない形でSoundCloudに存在する。
無料枠は月30分までオンデマンド(広告付き)。SoundCloud Goは月4.99米ドルで広告なしとオフライン保存。Go+は月10.99米ドルで全曲、プレミアムコンテンツ、より高い音質、フルオフラインDLが使える。
音質はGo+でも最大256 kbps AAC。ロスレスはなく、カタログの広さと独立性とのトレードオフ。
メリット:
- インディーズ志向の約4億曲ライブラリ
- アーティストとリスナーを直接つなぐ
- 他では見られないDJミックスやリミックス
- アーティスト向けの収益化・アップロード機能
デメリット:
- ロスレスなし(最大256 kbps AAC)
- 無料枠はかなり限定的(月30分オンデマンド)
- オープンアップロードのため品質にばらつき
- メインストリーム中心なら向かない
料金: 無料(かなり制限あり)、Go月4.99米ドル、Go+月10.99米ドル(学生5.49米ドル)
5. Pandora — 米国でラジオ的に聴く向け
Pandoraは米国限定。2000年からの強みは変わらず、Music Genome Projectによるラジオ型再生。400以上の属性で曲をマッピングし、アーティスト・曲・ジャンルから局を作る。パーソナライズは行動ベースのSpotify推薦とはかなり違う。
無料枠は広告とスキップ制限。Pandora Plus(月4.99米ドル)は広告なし・無制限スキップ・局のオフライン再生。Premium(月10.99米ドル)はフルオンデマンド、検索、Spotifyに近いプレイリスト。
トレードオフは地域:米国外では使えない。
メリット:
- Music Genome Projectのラジオはながら聴きの発見に優れる
- 時間制限のない広告付き無料枠
- Plusが月4.99米ドルと手頃
- ポッドキャストあり
デメリット:
- 米国のみ、海外非対応
- ロスレスなし
- カタログ(約4000万曲)は競合より小さい
- Premium機能はSpotifyの方が上回ることが多い
料金: 無料(広告付き)、Plus月4.99米ドル、Premium月10.99米ドル、ファミリー17.99米ドル
6. Deezer — Flowラジオと中価格帯のHiFi
Deezerのカタログは1億2000万曲超で、従来型ストリーミングの中では最大級。有料は月11.99米ドルから。ほとんどのカタログでFLAC 16 bit/44.1 kHzのHiFiロスレス。月14.99米ドルのHiFiアドオンで、あるところではハイレゾも。
「Flow」はDeezerのAIラジオ。履歴と発見候補を連続ストリームに混ぜる。ながら聴きで幅を持たせたい人は、Spotifyのラジオより好むことが多い。
無料枠は広告付きで、スマホはシャッフルのみ(2025年以前のSpotifyに近い)。ポッドキャストとオーディオブックのストリーミングにも対応。
メリット:
- 従来型サービスで最大級のカタログ(1億2000万曲超)
- 標準有料にHiFiロスレス込み
- AIのFlowラジオの評価が高い
- ポッドキャスト・オーディオブック対応
デメリット:
- HiFi料金がやや分かりにくい(標準 vs アドオン)
- 北米ではSpotifyやApple Musicより知名度が低い
- 発見は良いがカテゴリ最強ではない
料金: 無料(広告・モバイルはシャッフルのみ)、Premium月11.99米ドル、HiFi月14.99米ドル;年額は約8.99米ドル/月〜
7. Tidal — 価格対効果のHiFi
Tidalは2025年に料金を整理し、個人は月10.99米ドルの単一ティアに。約1億1000万曲をFLACロスレス(CD相当16 bit/44.1 kHz)、24 bit/192 kHzまでのHiRes FLAC、あるところではDolby Atmosミックスまで含む。別売りのHiFi Plusは廃止。
600万曲超のハイレゾFLACはストリーミングの中で最大規模。再生あたりのアーティスト支払いは多くの競合より高く、サブスクのお金の行き先を気にする人には意味がある。
弱みは総カタログがSpotifyよりやや小さいこと(1億1000万 vs 同等規模のSpotify)と、デスクトップアプリがWebより遅く感じることがあること。発見・ソーシャルは限定的。
メリット:
- 基本料金にロスレスとHiRes FLAC
- Dolby Atmosと360 Reality Audio
- Spotifyよりアーティストへの分配が厚い
- 全有料プランでオフラインDL
デメリット:
- 常設の無料枠なし(30日トライアルのみ)
- 発見はSpotifyやApple Musicほど成熟していない
- デスクトップアプリの動きが劣ることも
料金: 個人月10.99米ドル、ファミリー16.99米ドル(最大6人)、学生5.49米ドル
8. Bandcamp — アーティスト支援とDRMフリーDL向け
Bandcampはこの一覧の他サービスと仕組みが違う。定額のサブスクストリーミングではない。アーティストとレーベルが曲を上げ価格を決め、売上の85%を受け取る(売上5000米ドル超で90%)。無料や「好きな額」も多い。
DLは全形式で完全DRMフリー:MP3(320 kbpsまたはV0)、AAC、Ogg Vorbis、FLAC、ALAC、WAV、AIFF。Bandcampでアルバムを買えばファイルはあなたのもの。アプリは購入分をストリームでき、Webプレイヤーはアカウントなしで閲覧できる。
無制限ストリームの定額がないため、ながら聴き用のSpotify代替にはならない。曲を所有しアーティストに直接払いたい人向けのストア兼発見プラットフォーム。
メリット:
- ハイレゾを含む主要形式でDRMフリーDL
- アーティストは売上の85〜90%
- 無料や「好きな額」がよくある
- インディー、実験的、アンダーグラウンドに強い
デメリット:
- 定額サブスクではない(アルバム/曲単位)
- キュレーションラジオやAI推薦なし
- カタログはインディー色が強くメジャー新譜は欠けがち
- ストリーミング比でモバイルアプリは素朴
料金: 閲覧無料;購入価格はアーティスト次第(多くはアルバム5〜15米ドル);必須のサブスクなし
9. Qobuz — オーディオマニア向けストリーミング
Qobuzは音質が中心。Studioプラン月12.99米ドルで約1億曲にアクセスし、すべて24 bit/192 kHz Hi-Res FLACまで再生可能。低解像度ティアやロスレスのアップセルはなく、ハイレゾがデフォルト。
Sublimeプラン月14.99米ドルは単品ハイレゾアルバム購入に最大60%割引を付け、ストリーミングと永続DLストアの両方になる。編集キュレーションは特にジャズとクラシックで強い。
無料枠もラジオ局風もSNSもない。カタログは大きいが、音の忠実さが売りのジャンルで良録音のアルバムに寄りがち。ポップやヒップホップもあるが主役ではない。
メリット:
- ベース品質がHi-Res FLAC 24 bit/192 kHz
- ストリーミング最大級のハイレゾカタログ
- 永続DRMフリーDLのストア連携
- ジャズ・クラシックの編集キュレーションが良い
デメリット:
- 無料枠なし
- ポッドキャスト・オーディオブックなし
- 発見・ソーシャルは最小限
- 全地域では提供されない
料金: Studio個人月12.99米ドル、Sublime個人14.99米ドル;ファミリーは17.99米ドル〜
10. Spotube — プライバシー意識の無料視聴向け

Spotubeは無料のOSSミュージッククライアント。メタデータ(曲名、プレイリスト、ジャケ)にSpotify Web APIを使うが、音声はSpotifyサーバーではなくYouTubeまたはPipedから配信する。カタログ閲覧には無料Spotifyアカウントが要るが、どの曲もPremiumなしで再生できる。
結果としてSpotify全カタログを無料で、再生中は広告なし、アカウントが既に出す以上の余計なテレメトリは送らない。Android、Windows、macOS、Linux対応。BSD-4-Clause、F-Droid提供。
音質はYouTube側次第(おおむね128〜320 kbps)でロスレスではない。公式Spotifyストリームとの同期は保証されず、Spotify Connectも非対応。第三者クライアント共通で、Spotify利用規約との抵触リスクはある。
メリット:
- 完全無料・オープンソース(BSD-4-Clause)
- 再生中は広告なし
- Android、Windows、macOS、Linux対応
- Spotify Premium不要
- F-Droidで入手可能
デメリット:
- カタログ閲覧に無料Spotifyアカウントが必要
- 音源はYouTube:品質はまちまち、ロスレスなし
- Spotify Connect非対応
- Spotify規約との抵触の可能性
- Google Play非掲載(手動インストールかF-Droid)
料金: 無料、オープンソース
📝 比較表(全項目)
⭐ 主要な有料代替
| アプリ | プラットフォーム | 料金 | 音質 | カタログ | 推薦 | 広告 | オフライン | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| YouTube Music | Win, macOS, Android, iOS | 無料 / 月11.99米ドル | 最大256 kbps AAC | 3億曲超 | 強い(Google AI DJ) | あり(無料枠) | あり(有料) | 動画、幅広さ |
| Apple Music | Win, macOS, Android, iOS | 月10.99米ドル | 最大ALAC 24 bit/192 kHz | 1億曲超 | 強い(アルゴ) | なし | あり(有料) | エコシステム、発見 |
| Amazon Music | Win, macOS, Android, iOS | 月12.99米ドル(Primeで11.99) | 最大Ultra HD 24 bit/192 kHz | 1億曲超 | 中程度(Alexa AI) | なし | あり(有料) | Prime連携 |
| Deezer | Win, macOS, Android, iOS | 無料 / 月11.99米ドル | FLAC 16 bit/44.1 kHz(ハイレゾはHiFiアドオン) | 1億2000万曲超 | 強い(Flow) | あり(無料枠) | あり(有料) | カタログ規模、Flow |
| Tidal | Win, macOS, Android, iOS | 月10.99米ドル | 最大HiRes FLAC 24 bit/192 kHz | 1億1000万曲超 | 中程度 | なし | あり(有料) | HiFi、アーティスト還元 |
| Qobuz | Win, macOS, Android, iOS | 月12.99米ドル | 最大Hi-Res FLAC 24 bit/192 kHz | 1億曲超 | 弱い | なし | あり(有料) | オーディオマニア向けHiFi |
✅ 無料・OSS・お手頃
| アプリ | プラットフォーム | 料金 | 音質 | カタログ | 推薦 | 広告 | オフライン | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Spotube | Win, macOS, Linux, Android | 無料(FOSS) | 最大320 kbps(YouTube経由) | API経由でSpotify相当 | なし(手動閲覧) | なし | なし/アプリ次第 | プライバシー、ゼロコスト |
| SoundCloud | Win, macOS, Android, iOS | 無料 / Go月4.99米ドル / Go+月10.99米ドル | 最大256 kbps AAC | 4億曲超(インディー多め) | あり(無料枠) | あり | あり(有料) | インディーズ |
| Pandora | Win, Android, iOS | 無料 / Plus月4.99米ドル / Premium月10.99米ドル | 192 kbps AAC | 約4000万曲(米国のみ) | あり(無料枠) | あり | あり(有料) | ラジオ発見 |
🚀 特化型の代替
| アプリ | プラットフォーム | 料金 | 音質 | カタログ | 推薦 | 広告 | オフライン | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Bandcamp | Win, macOS, Android, iOS | 閲覧無料・アルバム購入 | 購入で最大FLAC 24 bit | インディーズ中心 | なし | なし | あり(アプリ内購入分) | 直接販売、DRMフリー |